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地球科学の研究をしながら普及についても考えています。育児も。
by cony_keyco
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「小説」と「小説の読み方」

観測のお供に小説などの本を持っていく。ときどき日本語が読みたくなるから。

今回は”Jブンガク”で紹介されていた三島由紀夫の「黒蜥蜴」を読もうと思ったが買っていくのを忘れた...orz 仕方がないので空港の本売り場で見つけた本を二冊購入した。一冊は、第二の三島由紀夫といわれたらしい平野啓一郎さんの「小説の読み方」、もう一冊は東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」。




小説の読み方」は、最初に「基礎編」として、基本的な小説の構造などの解説があり、後半、というかほとんどが「実践編」として数編の小説から数ページずつ抜き出して解説を加えている。こういう本をキライな人も多いみたいだけれど、私は比較的すきなのだ。知らない小説を簡単に知ることができるし、自分と違う読み方も知ることができるから。平野さんも、この解説を読んだことがきっかけで小説を読んだり、小説のバックグランドとなっている他の小説を読むなどの系統的(?)な、あるいはネットワークづけをした読み方もあると書いている。

紹介されていた小説のなかで最も「読んでみたい」と思ったのは、「日本文学盛衰史―本当はもっとこわい「半日」」(高橋源一郎著)だった。解説も面白かったが、個人的にこういう話は好きだということが大きな理由かもしれない。この話は昔の小説のパロディらしいのだが、そこらにありそうな話に壮大なバックグラウンドを感じさせる書き方になっているところがおもしろいと思った。

もう一つ気になったのは、ドフトエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」だった。どうやら著者はこの本が好きらしい。しかし、これは基礎編に何度もでてくるが実践編では紹介されていない。著者は「小説の読み方」の前に「「本の読み方」というのを出版しているので、そちらに書かれているのかもしれない。

本の中で小説間の比較もされている。たとえば、「蹴りたい背中」(綿矢りさ)とケータイ小説の「恋空」(美嘉)はどちらも高校生の話しであるが書き方や主人公たちが直面する問題が全く違う。ただ、いまどきのこどもたちの言葉づかいがリアルに表現されているという点では一致している。読む比べると、どちらをとっても「いまどきの高校生はこうだ」とは、なかなか言えない、というようなことが書かれていた。このような比較・関連付けをしながら読むというのも面白いと思った。

もう一冊の「容疑者Xの献身」は、テレビでも放映された「ガリレオ」の原作らしい。「ガリレオ」は何度か見たが、この話と同じものを見た記憶はなかったので、どれくらい反映されていたのか分からなかった。話としては、完全犯罪を企てる高校教師の石神に対し、石神のかつての親友であり物理学者の湯川がそれを暴いていくというふうに進んでいく。最後の方はかなり興奮して読み、読み終わった後もいろいろな可能性について考えるくらいのマイブームとなった。たとえば、もし被害者が前科者だったらどうだっただろうか?とか。

ところで「黒蜥蜴」はいつ読めるかな。。。
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by cony_keyco | 2009-09-19 22:04 | general
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